公立中高一貫校
我が家の長男も一時期目指していた公立の中高一貫校。
受検が終わってみて、こんな子が受かるんだなぁと思った感想を書いてみたいと思います。
なんでもできる優等生
こう言ってしまうと身もふたもないのですが、でも、知っている子で受かったのは、そういう感じの子でした。
算数がずば抜けてできる子、とか、理科や社会が得意で、特に自分の興味のあることへの知識が深くて・・・みたいな子ではなく、国語も算数も理科も社会も満遍なくできて、音楽も体育も家庭科も、ずば抜けないけれど、しっかりできているような優等生でした。
活発で目立つというよりは、しっかりしていて先生が信頼しているタイプ。
女の子でも、大人っぽくてしっかりしている子。
幼稚園から知っている子の中で受かった女の子たちは、みんな、幼稚園のころから大人っぽい落ち着いた子でした。
公立は調査書があるので、通知表がすべて3を取れていること。
実は、長男は、最後、どうしても体育だけ3が取れませんでした。
体が人一倍小さくて、腕力も、脚力もない、ガリガリ体型なので、一生懸命頑張ってもその努力している部分を持ち上げて成績をつけてくれるタイプの先生と、結果を第一で成績をつけるタイプの先生とで、評価が変わるようでした。
6年生のときの先生は、完全に結果、しかも数値で評価しているタイプの先生だったので、無理だったようです。
終わってみて感じる適性
公立の試験は、適性検査。
適性検査に向けての勉強はけっこうやっていた長男は、適性検査では意外とよくできていました。
訓練の成果もあったと思いますが、私立中の問題に比べると、難易度はさほどではない気がします。
でも、苦手とするタイプの子と、得意なタイプとに分かれるのではないかな・・・
同じ小学校の中で、ある私立中向けの塾に行ってた子たちは、とある公立中高一貫校の試験で全員落ちていました。
子供たちから見ても親から見ても、あの子の方がよくできるのに、という子が落ちていました。
適性検査ですから、そういう問題ができる子が、その学校への適性があるということになりますよね。
長男は、その適性検査はできていました。
塾の成績優秀者のリストにも載るくらいできていました。
でも、圧倒的に差がついたのは作文だったのではないかなと思います。
息子の小学校の子の中では、作文が得意なのは圧倒的に女子の方が多かったのですが、全体的にもそうなのでしょうか。
私も小学校中学校あたりでは、作文は得意でした。
だから、長男の作文の書けない状態に、いったいどうすれば書けるようになるのか、かなり頭を悩ませました。
訓練で、だいぶ書けるようにはなりましたが、そこで適性をアピールできるほどの実力を発揮できるほどには伸びなかったな、と思います。
代表委員や表彰
そして、6年間を通して、ものすごい賞でなくても、ちょっとした夏休みの作品が、親が手伝ったのかな?と思うくらい丁寧に作ってあって賞状をもらったり、ちょっとした標語や、ポスターなどを面倒くさいと思わずに仕上げて、たくさん表彰される子、そして、代表委員になって行事で常に前にでて何かをしているタイプの子。
そういう子が強いのかなと思います。
時間を取られたり、受験勉強していると、そういうことに時間を使うのが難しくなる時に、地道にやる子が望まれてるのかもしれません。
長男次男はどうなのか
長男は、今思うと、きっと向いていなかったんじゃないかなと思います。
好きな教科ばかりをやりたがり、満遍なく良い成績を取るタイプではなかったし、子供っぽくて素直だけれど、先生や大人が望む優秀な子供像を悟って、そのタイプを目指すという器用さもなかったのかなと思います。
作文が得意な子って、問題を作った人間や、採点をする人間が、何を書いてほしいかを悟って、望むような文章を書けるということなんだと思います。
そういう意味では、次男も違うのかな。
次男は、代表委員や何かの司会など目立つことをやりたいタイプです。
どんなことにも意欲的で、なんでも一番に進んでやるタイプで、そういう子は公立中高一貫校が望むリーダーシップを取れる子なんじゃないかなと思います。
でも、興味を持ったことに、狭く深く追求するタイプで、歴史や理科に関しては、びっくりするくらいの偏った知識を持っているけれど、興味のないところはさらっとやり過ごす子なのです。
それってきっと適性検査では、合格点をもらいづらいんだろうなと思います。
自分の興味を持ったことをとことん深く追求する子、それ、親としてはすごくいいと思うので、そういう特徴はなくしてほしくないわけです。
なので、結果的には次男もあまり向いていないタイプなのかもしれません。
うまく次男の良さが出て合格をいただけて、その後の6年間を充実したものにするためには、どの学校がよいのか・・・
まだまだ今年はいろいろな学校を見てみたいなと思います。