読書と父
先日、父が子供たちに本を買ってきてくれました。
その本がとても面白かったのでご紹介します。
「未来をはじめる」(宇野重規)という本です。
未来をはじめる 「人と一緒にいること」の政治学 [ 宇野 重規 ] 価格:1,728円 |
未来をはじめる 「人と一緒にいること」の政治学
豊島岡女子学園中学校・高等学校において行われた講義が元になっているそうです。
ですから、中高生向けに身近な話題を例にとって「政治」というものが語られています。
中学受験でも、公民勉強だとか、最近のニュースの話題で政治に関することなども出題されるから、と新聞を読んだり、キーワードを覚えたりしますが、それって分かっているようでちゃんと理解できていないのに覚えているようなこともあるのではないかなと思います。
まずは長男が読んでいました。
長男の中学校では、朝、朝読書の時間があるので、何かしらの本を持っていき読んでいます。
その時に読んだそうですが、なかなか面白かったよと言っていました。
長男の反応を見て、私も読んでみました。
次男はまだ読んでいる途中ですが、次男にも分かる内容です。
父からの本の贈り物
私が子供のころから、父は本をよく買ってくれる人でした。
おもちゃは、やけに拘ったものしか買ってくれませんでした。
色が一切ついていない積木だとか、どこかしらでいいものだと聞き、わざわざ取り寄せる拘りがあったようです。
今ならインターネットで色々と調べたり、口コミを見たりして調べられますが、当時は何で情報を得ていたのだろう・・・
私は小学校の図書室でも毎日本を借りて、毎日読みまくっていましたが、父と出かけると必ず本屋に行くので、そうするといつも本を買ってくれました。
その中には、何度も何度も読み返していい思い出になっているものもあります。
図書室や図書館で借りて読んだものも印象にはありますが、繰り返し読んだほどではなかったので、私の中では買ってもらった本の方が格段に印象が強いです。
誕生日などに買ってもらった本もありました。
そして今、父は孫たちに本を買ってくれています。
いろいろなところで調べたり、しょっちゅう大きな本屋へ行くので、そこでじっくり見て選んでくるようです。
私も、息子たちにはなるべく本はたくさん買ってあげようと思っています。
家に本が多くなって収納に困ってはいますが、それでも本は人間の深みを作ってくれるのではと思っているので、購入して繰り返し読むことを大事にしています。
父の本
実家に行くと、父の書斎にはものすごい数の本があって、正直、70代にもなる父がいなくなってしまったら、ここを片づけるのは本当にたいへんだなと思ってしまいます。
でも、私が中学生高校生のころ、買ってもらったり図書館で借りた本だけじゃ足りず、父の書斎で見つけた本をよく読んでいたのです。
自分で選んだわけでもなく、父が私のために選んだわけでもない本。
それを読むのも、意外と面白いものでした。
世界が広がった気がしました。
今、我が家にも、私の本もたくさんあります。
引っ越すときにだいぶ処分していまったのですが、手放せないものはけっこうあって、もしかしたら、それらは、そろそろ息子たちが読むことになるのかもしれません。
私と読書の間には、父の存在が大きく関わっています。
そして、きっと息子たちにも受け継がれていくのかな、と思っています。