言わなくて済むなら言いたくない
よく東大に合格するような子の親は、勉強しなさいと言ったことがない、なんていう話を聞きますが、それって勉強しなさいと言わない方が、ちゃんと勉強するっていうことになるのか、それとも、もともと言わなくてもちゃんとやるタイプの子供だから、言わなくて済んでいるということなのか・・・
なんだか、鶏が先か卵が先か？みたいな話ですが・・・
何でもよくできる子
長男の同級生に、すごいなぁ・・・と思う子がいます。
小学生のころから、絵を描けば美術展で選ばれるし、習字や硬筆の展覧会にも選ばれる子。
習字や硬筆で一緒によう選ばれていた他の子は、長男も小学校低学年の頃一時期通っていた書道教室で一緒だった子で、そのころからずば抜けて上手だった子でした。
でも、その何でもできる子は、絵もお習字も習ったことがないんだそうです。
家で親がやらせたわけでもなく・・・
一度そのお母さんに聞いたところ、お手本を見て、そっくりに書くというのが得意なのかも？とのお答え。
もちろん、誰でもお手本を見て書いていますが、そっくりに書くのは難しいことですからね・・・
誰からも教わらずとも、それができるのがすごいことなんですよね。
そして、中学校へ入学してその年にできたばかりの部活に入部し、そのスポーツの経験がないのに、部長になって大会でもかなり勝ち進んでしまう…
そう、スポーツもできるんですよね。
教えてくれる先輩もいない1年生だけの部活で、未経験のスポーツ。
それでも結果が出せるわけです。
もちろん、勉強もよくできます。
勉強よりも部活に力入れています、という感じなのに、きちんと結果は出せています。
だいたいほぼトップ３には入っていたんじゃないかと思います。
そして、何より性格も良くて、お友達にも大人に対しても、その対応が素晴らしいんです。
そりゃ、そんな子ならば、勉強しなさいなんて、親も言う必要がないですよね・・・
もう一人、同じく上位組に、親は何にも言わないし関与もしないけれど、良くできる子がいます。
けっこう遊んだり、スポーツ頑張ったりしている様子で、親としては特に何も言わないとのことでしたが、ちゃんとできているんですよね。
その子は、志望校選びでも、あんまり上を目指さなくても、余裕で入れるところでいいんじゃない？と親に言われているから、普通にやっていて入れるところで上位でいられたらそれがいいよね、っていう感覚らしい・・・（とはいえ、かなりの進学校ですが）
分かってはいるけれど
子育てに関して書かれている本や、受験生の親としての在り方の本も、勉強しなさい、とか、あれがダメとかこれがダメとか言わない方がいい、ってよく目にしているし、分かってはいるんですけどね。
テストが近づいても、塾の宿題が終わっていなくても、ただ見守っていれば、いつの間にかきちんとできる子になるのかな？
言わなければ、必ず子供が自分から動くようになるのか？
信じて待っていても、残り時間が…と思うと気になってしまうんです。
今回の期末テストも、今のところ、言わないようにしていますが、これじゃ間に合わないよ～～～って、言いたくて仕方ない。
言うと反抗されるので、どうせ言ったところで、言わなきゃよかった、と後悔することになるので、言わないのが正解なのでしょうね、少なくとも今は。
言わなくて済むなら言いたくないのよ、その気持ち、いつになったら分かってくれるかなぁ。
